ステンレス鋳物加工におけるポイント│舞鶴鉄工所(京都府)
こちらのコラムのでは、ステンレス鋳物加工におけるポイントについてご説明します。
ステンレス鋳物について
当社では、SCS系の材質に対応しています。
ステンレス鋳物加工におけるポイント
最適な切削条件・クーラントの設定
ステンレス鋳物品は、他の材質と比較しても、加工硬化を起こしやすい性質を持っています。適切ではない加工条件で切削をしたり、切削点で冷却性が不足すると表面が硬化してしまい、その後の加工に影響を及ぼしてしまいます。
当社では、創業以来の鋳物加工のノウハウがあるため、最適な刃物や加工条件の設定、最適なクーラントの設定が可能です。
仕上げ加工前に面取りを実施
仕上げ加工後に面取りを実施すると、チップが破損する恐れがあるため、仕上げ加工前に面取りを実施しております。仕上げ加工中にチップが破損すると、仕上げ加工時間が長期化することが想定され、できる限り加工時間を減らすためにも、仕上げ加工前に面取りを実施することが重要になります。
ステンレスのタップ加工のノウハウ
ステンレス鋳物のタップ加工は、難しいとされており、下記3つの工夫が必要です。
・専用のタップを使用する
・適切な回転数と送り速度
・切削油を使用する
ステンレスは硬いので、加工時にタップが折れてしまう場合もあります。
タップが折れる原因はいくつかありますが、タップ自体の摩耗や切りくずを排出しきれていない、加工硬化を起こしているなどがあげられます。
下記にて、3つのポイントの詳細を説明します。
専用のタップを使用する
ステンレス専用のタップは、切粉やくずを排出しやすい角度設計にしてあるため、切れ味がいい状態でタップ加工をすることができます。
適切な回転数と送り速度
ステンレスは 熱伝導率が低いため、熱がこもりやすくなってしまいます。そのため、タップの回転数を遅くし、熱の発生を防ぐことが重要です。
切削油を使用する
切削油を使用することで、加工熱を下げることができるだけではなく、切りくずが工具に付着することも防ぐことができます。
これらにより、当社にステンレス鋳物の切削加工を任せていただくことで、高精度な加工を実現することができます。
ステンレス鋳物加工は、当社にお任せください
いかがでしょうか。今回は、ステンレス鋳物加工が難しい理由と加工のポイントについてご紹介しました。
機械・装置 試作部品加工.comを運営する舞鶴鉄工所では、創業以来、切削加工に携わってきました。アルミの切削加工に関するご依頼をご検討中の方は、お気軽に当社にお問い合わせください。