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技術コラム

鋳物切削加工が難しい理由と加工のポイント│舞鶴鉄工所(京都府)

こちらのコラムのでは、鋳物切削加工が難しい理由とポイントについてご説明します。

鋳物とは

鋳物は、金属や他の材料を溶かして型に流し込んで作られる製品や部品です。このプロセスは鋳造と呼ばれ、金属鋳造が最も一般的ですが、プラスチックやガラスなど他の材料も鋳造によって製造されることがあります。

鋳物によって製造される金属製品は、輸送・産業・医療機器、家電製品、など、幅広い工業製品に使用されています。

 

鋳物加工が難しい理由

①:鋳物の切粉が工作機械や作業現場に不良な影響を及ぼす

鋳物の加工過程で生じる切粉は、工作機械に有害な影響を与え、工作機械の部品のすき間に入り、詰まりや摩耗を引き起こす場合が多々あります。

さらに、切粉は単に工作機械だけでなく、作業現場全体にも悪影響を及ぼし、健康に悪影響が及ぶ可能性があります。

 

②:鋳造不良による加工ロスが発生する可能性がある

鋳造不良(鋳巣、割れなど)の鋳物が加工中に見つかった場合、その製品は使用できなくなります。そうなった場合、加工時間の無駄が発生し、歩留まりの低下につながる場合があります。

 

③:専用治具の製作が必要とされる

鋳物の加工には通常、ワークを固定するための専用治具が必要です。単品・小ロットの生産の場合も、治具の製作が必須であり、これにより作業工数が増加し、製作に時間がかかることがよくあります。

 

鋳物切削加工における2つのポイント

①バラつきが出ないよう、素材の特性に合わせた加工方法の検討

当社では、バラつきが出ないよう、素材の特性に合わせた加工を行っています。バイトや回転数、送り速度など、創業以来の加工ノウハウを蓄積しているため、高品質な鋳物の切削加工が可能です。

また、バイトや回転数を調整することで、チップの交換頻度を抑えることができるため、加工コストダウンにも繋がっています。

 

②製品形状に応じた、専用治具の製作

鋳物に切削加工をする場合は、ほとんどの製品の加工において、ワークを固定するための専用の治具が必要になります。専用の治具を外注して製作している企業もありますが、当社では、自社で治具を設計・製作しており、納期短縮・コスト削減を実現しております。

 

事例紹介

羽根車式流量計部品(本体)

こちらの製品は、「羽根車式流量計」の部品になる「本体」です。製品のサイズは、全長250xフランジ部Φ155mmです。

流量計の中では、中型のサイズになります。材質は、FCD450の鋳物になります。流量計の部品は、大中小と数多く加工実績があります。

また、ポンプ部品および工作機械部品の加工実績もございます。

約20社の鋳造会社との取引実績がありますので、形状に応じてベストな鋳造会社を選定し鋳物の調達から加工まで一貫して対応することが可能です。

>>事例詳細はこちら
 

タービン流量計部品(本体蓋)

こちらの製品は、「タービン流量計」の部品になる「蓋」です。製品のサイズは、Φ250x20mmです。

流量計の中では、中型のサイズになります。材質は、FC200の鋳物になります。 本製品は、鋳物に2次加工を施すことで完成いたしました。

旋盤加工により中心部の内径の仕上げを行い、またボルト部分の端面を平面加工いたしました。

次にマシニング加工により、ボルト部分の穴あけ加工を行いました。

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スライドベーン流量計部品(レジューサ)

こちらの製品は、「スライドベーン流量計」の部品になる「レジューサ」です。

製品のサイズは、フランジ部Φ280x140 (高さ)x底面(380×290)です。流量計の中では、大型のサイズになります。

材質は、FCD450の鋳物になります。流量計の部品は、大中小と数多く加工実績があります。

また、ポンプ部品および工作機械部品の加工実績もございます。

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鋳物切削加工は、当社にお任せください

いかがでしょうか。今回は、鋳物切削加工が難しい理由と加工のポイントについてご紹介しました。機械・装置 試作部品加工.comを運営する舞鶴鉄工所では、創業以来、鋳物の加工に携わってきました。鋳物の切削加工に関するご依頼をご検討中の方は、お気軽に当社にお問い合わせください。