鋳物における穴あけ加工とは?│舞鶴鉄工所(京都府)
本コラムでは、鋳物の穴あけ加工についてポイントから機械・装置試作部品加工.comのサービスまで解説しております。
1.穴あけ加工とは?
鋳物の穴あけ加工は、製品の品質と機能性を高めるために欠かせない工程です。鋳物製作における穴あけ加工は、鋳造後に行われる重要な二次加工の一つです。鋳物は、溶かした金属を型に流し込んで冷却・固化させることで作られますが、鋳造だけでは高精度な穴を開けることが難しいため、追加の機械加工が必要になります。
機械・装置試作部品加工.comでは、鋳物への穴あけ加工サービスを行っております。「鋳物へ高精度な穴をあけたい…」などのお困りごとがございましたら、お気軽に当社にご連絡ください。お客様に合わせた柔軟なご提案をいたします。
2.穴あけ加工の方法
■ドリル
一般的な穴あけ方法で、ドリルビットを使用して鋳物に穴を開けます。直径や深さを調整できるため、さまざまな用途に対応可能です。
■ボール盤
既存の穴を拡張したり、精度の高い穴を開けるために行われます。ボーリングマシンを使用し、より大きな直径や精密な寸法を必要とする場合に適しています。
■リーマ
ドリル加工で開けた穴の精度を向上させるために使用されます。リーマーを使って、穴の直径を微調整し、滑らかな仕上げを実現します。
■エンドミル
特殊な形状の穴や凹みを作る場合に使われる加工方法です。エンドミルを用いて、複雑な形状の穴を開けることができます。
3.穴あけ加工におけるポイント
鋳物の穴あけ加工におけるポイントは、加工条件や工具選定、穴の深さと直径を考慮した最適な加工など様々ありますが、中でも重要となるのが「加工後の仕上げ」です。穴あけ後のバリ取りや仕上げ加工を行い、必要な精度、表面品質を確保することが重要となります。
4.当社のサービス
■鋳物の調達から表面処理まで一貫対応
ダイカスト鋳造品をマシニングセンタで加工を行うと、複雑形状の場合、7工程や多い時には10工程かかります。当社では、5軸加工機を保有しているため、加工工程を大きく集約することができ、加工コストの削減・納期短縮を実現しています。 また、複雑形状や量産案件になればなるほど、コスト・納期メリットも大きくなります。
■5軸加工機により、加工工程減らし、リードタイム短縮!
鋳物に切削加工をする場合は、ほとんどの製品の加工において、ワークを固定するための専用の治具が必要になります。専用の治具を外注して製作している企業もありますが、当社では、自社で治具を設計・製作しており、それにより納期短縮・コスト削減を実現しております。
■製作ロットは1個~対応可能!
当社では、1個の試作から100個まで対応可能です。それ以上のロット数に関しましては、一度ご相談ください。
5.製品事例
①計測器用 鋳物切削部品(本体蓋)
こちらの製品は、「タービン流量計」の部品になる「蓋」です。
製品のサイズは、Φ250x20mmです。流量計の中では、中型のサイズになります。材質は、FC200の鋳物になります。 本製品は、鋳物に2次加工を施すことで完成いたしました。旋盤加工により中心部の内径の仕上げを行い、またボルト部分の端面を平面加工いたしました。次にマシニング加工により、ボルト部分の穴あけ加工を行いました。その他は、タップ加工により加工しています。鋳物品は2次加工が~ このように、弊社では流量計の部品などの、鋳物の製作実績が多くあります。また、鋳物の調達・金型製作も行っており、約20社の鋳造会社との取引実績があります。そのため、形状に応じてベストな鋳造会社を選定し鋳物の調達から加工まで一貫して対応することが可能です。
お困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
②計測器用 鋳物切削部品(本体)
こちらの製品は、「羽根車式流量計」の部品になる「本体」です。
製品のサイズは、全長250xフランジ部Φ155mmです。流量計の中では、中型のサイズになります。材質は、FCD450の鋳物になります。流量計の部品は、大中小と数多く加工実績があります。また、ポンプ部品および工作機械部品の加工実績もございます。約20社の鋳造会社との取引実績がありますので、形状に応じてベストな鋳造会社を選定し鋳物の調達から加工まで一貫して対応することが可能です。
お困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
6.当社にお任せ
当社では、創業より、鋳物加工に携わっており、その中で培った技術、ノウハウを用いて、お客様にあらゆるVA・VE提案を実施しております。 「コストを抑えたい…」「より高精度な製品を実現したい…」 などのお悩みは、当社にお気軽にご相談ください。